★世界観

舞台はリータニーナと呼ばれる世界。この世界に住むものは皆、個々 によって違いはあるものの、『魔力』を持って生まれる。稀に生ま れる魔力ナシの子供は、不吉とされ、差別されることが多かった。 コードウィル国の気候はなかなか温暖。日本より少し暖かめ。コー ドウィルやクロジュール以外の国も全て各国の王族が治めている。 他国同士の付き合いは殆ど無く、どこも結構鎖国状態が続いていた りもする。

 

 

★コードウィル国とクロジュール国

今回の小説で舞台になるこの2つの国は、大きな大陸を2分するよ うに存在する。しかしコードウィルは比較的温暖な地方だが、クロ ジュールはかなり寒い地方らしい。クロジュールに太陽は存在せず 1年の全てを闇に覆われている。その環境が影響してか、クロジュ ールには力ある魔術師が多く、各国の恐怖の対象となっている。既 にこの2国は緊張状態である。いつ戦争が始まるのかと、国民は怯 えている。

 

 

★冒険者とルドアについて

人以外で、凶暴で人を襲う動物は『ルドア』と呼ばれている。これ らを退治し、生計を立てている者たちを一般的に『冒険者』と言う。 冒険者の殆どは男性である。依頼などは、酒場を通して行われるの が多いが、それなりに名前が売れてくると指名で来ることもあるら しい。ルドアにも多数種類があり、その中でも人型ルドアは知力も あり、より凶暴と言われている。勿論人型ルドアを倒した時の報酬 は結構多額だったりする。

 

 

★魔力・魔法・魔術について

力の強弱はあるものの、この世界の人全てに存在するのが『魔力』 である。その魔力を具現化し、生活を支えるのがこの世界の『魔法』 に当たる。『魔術』というのは生活では無く、力そのものを生み出 す魔法のことをこう呼ぶ。一般的に通常の魔法を使うにはある程度 学校に通えば一通り覚えられるが、魔術を使うにはかなりの知識が なければならない。ゆえに、魔術を使える人たちを『魔術師』と呼 んでいる。クロジュールの大魔女ハルディラはその魔術師の中でも 最上級の力を持っているとされる。

 

 

★神殿・神官について

コードウィル国には各領地に1つ、神殿が置かれている。リータニ ーナの創造神ヴェルダーナを祀っており、その神殿を切り盛りする のが神官である。神官には位もあり、国王に次いで権力を持ってい るのも神官職である。神官になるには神学校を卒業しなければなら なく、その殆どが貴族の人々である。神官だけが使える魔術が、 『回復魔術』である。これは神学校で基礎の回復魔術を教わり、派 遣された神殿で各々の力を磨くものである。身体を回復させるもの や、精神を癒すものもある。病気等も神官が治すことが多い。ゆえ に神殿&神官は人々にとって決して無くてはならない人々である。 各領地にある関所もここの管轄である。神殿で配布される通行書が なければ、領地の出入りは出来ない。ある意味領主より高い地位に あるといえる。ちなみに女性の神官はあまりいないらしい。相当の 実力がないと、女神官にはなれないらしい。