メルデシア・ジーニアス・コードウィル
【メル
orシーア様】

本編主人公。15歳。コードウィル王国の第六王女。兄3人・姉5人・弟2人に妹が1人いる。ちなみに全員腹違いの兄弟。

この世界では皆少なからず魔力を持って生まれる筈なのに、全く持たず生まれた。

実の母は、メルが8歳の時に死亡。父親や義母達からはあまり好かれていない。しかしその事に関しては本人は全く気にしていない。

城では差し障りの無いように地味に暮らしているが、実際頭はいい。ただし世間ずれしていることも多い。極度の面倒くさがりで、怠惰な人間とも言える。

一応王女ということで許婚がいる。自分がしたい事とは何だろうとずっと考えていて、それが『人助け』だと気づき、その信念を貫き通す旅に出る。だからトラブルには望んで挑んでいく。わざとな分、性質が悪い。旅では男と偽っている。これは、この国ではまだ女性が旅する事に嫌悪感があるからである。

許婚のエーディワルトの事は、別に嫌だとも思ってないし、嬉しいとも思っていない。いっそどうでもいいと思っている。

 

 

 

 

グロウ・シダール
【グロウ(様)】

弓矢の扱いに長けている冒険者。実家はマイヤー領内にある農家。ちなみに三男坊。

のんびりした田舎が嫌で家を飛び出した。その後は得意の弓の腕を頼りに生きてきた。流石に生活がかかっているだけ、腕は一流。大体の獲物は逃がさないと自他共に実力を認めている。最近なかなか名の売れてきた冒険者である。

たまたまメルに会って、妙なメルを気に入って、そのまま一緒に旅する事にした。常識知らずのメルに、お嬢様なブルーという変なパーティ一の常識人。趣味は意外な事に洗濯。綺麗な衣服に身を包むのは人として常識と思い込んでいる。

妙に抜けてるメルの良きパートナー兼ツッコミ役。それでいて兄貴分と保護者の称号も付く。メルが女で、王女だということを知らない。19歳。

 

 

 

ブルネット・アルマジー
【ブルー】

コードウィル国一の大きさを誇る聖ミルシアリス大教会の神官の1人。大人しくて、自分の意見をはっきり言えないタイプ。しかし、女性でしかもこんなに若く大教会での神官職に就くということは相当優秀だという証拠。仕事は忠実に、素早くこなす。

昔、メルが修道院に居た頃に知り合った。彼女にとってメルは、3番目の王子様らしい。その頃からちょっと異質だったメルを慕って、『シーア様』と現在進行形で呼んでいる。

久しぶりに再会したメルが旅をしている事を知り、心配+お城に連れ戻す為、パーティに。主に食事担当になっている。神官なので、回復魔術も使用できる。

ちなみに、アルマジー家は、コードウィル王家との関わりも深く、侯爵の地位を得ている。ブルーはアルマジー本家の一人娘でもある。つまりはとってもお嬢様。

 

 

 

ティスール・ドラ・インベル
【ティス】

コードウィル国内随一の巨大な森、テトラウスに住む獣人の子供。

年相応に無鉄砲で、結構攻撃的。獣人ゆえ、人間離れした力も持っている。しかもティスとファナの一族は獣人の中でも魔力に富んでいる家系で、幼いながらもなかなかの素質を持っている。

現在はテトラウスの森の奥に、師匠も兼ねているデラばあさんとファルの3人で暮らしている。11歳ながら流石はお兄ちゃん、妹は自分が守らなければならないと自負している。

その無鉄砲さというか無邪気さと言うか、そんなところがメルと意気投合していたりする。

 

 

 

ファナール・ドラ・インベル
【ファナ】

コードウィル国内随一の巨大な森、テトラウスに住む獣人の子供。

生まれてすぐ、両親が他界し人間に殺され、その後はデラばあさんにティル共々育てられた。普段は大人っぽい事を言って背伸びをしたがるが、結構臆病なところもある。

魔力の高い一族で、まだまだ修行中の身だが、11歳の子供とは思えないくらい高い魔力と知識を持っている。2人で共同で行う魔術は高位の魔術師にも匹敵するという。

たまたま旅の途中で寄ったメルたち一行に出会い、最初は警戒心を持っていたが、大人なグロウに一目惚れしてしまったりする。

 

 

 

レミレット・ハルディラ
【ハルディラの大魔女】

コードウィル国の隣国、クロジュール国の魔女。物凄い魔力を保持し、その力は他国にも影響を及ぼしている。『ハルディラの大魔女』と呼ばれる程の力を持っている。一体何を考えているのかさっぱり分からないが、のちのち語られる事だろう。

 

 

 

アーベルト・リエッタ
【黒騎士・根暗】

クロジュール国の黒騎士。何かとコードウィル国で問題を起こしている。頭がよく、剣の腕もかなり強い。それでもって美形なんだから、さぞ女の子にモテるだろうと思うが、誰に対しても無愛想すぎるので人気は半減だろう(何を言ってるんだ?)当面メルたちにとっての大いなる敵なのに間違いは無い。

 

 

 

エーディワルト・フォン・ギルゲー
【ギルゲー次期伯爵】

名付け親、とるこまりんの担任の先生・S教師。ありがとうございます、無理難題吹っかけて。

別名・馬鹿な貴族のボンボン。

メルの一応婚約者。27歳。12歳も年上。ようは政略結婚。別にロリ●ンとかいうわけではありません。

自分が一番だと思ってる、勘違いしてる人。ナルシスト。メルに適当にあしらわれている事に気づいていない。かなり馬鹿。

そんな酷い言われようだが、ギルゲー家は伯爵の地位を持っている名門中の名門。領土は一番クロジュール国に近いところを持っている。故に今、とても忙しいと思われる。

 

 

デラミス・ド・テレジア
【恐怖の大賢者】

ティスとファナの育ての親兼魔術の師匠。テトラウスの森の奥に住んでいる。

賢者とは魔術を極めた者に与えられる称号である。その賢者の中でも『大賢者』と呼ばれたのは彼女だけだった。昔、その力を恐れられ『恐怖の大賢者』とも呼ばれていた。

もう190を過ぎる筈だが、まだまだ現役らしい。しかし本人の言う通り、魔力は大分衰えたものの、魔術のコントロールで彼女の右に出るものは、この世界にいないと言われている。

でも、孫のように思っているティスとファナを本気で心配していたり、優しいところもある。得意料理はこふき芋。